おきて、ほらおきて、おきて。おきて。
と。
今朝は猛烈な勢いで黒犬マロンが私を起こしにきた。
これは、彼なりのニーズもあるだろうし、それ以上のミッション的な勢いも感じて、ちらりと時計をみる。
たしかに。
息子のケアの時間、5分近く過ぎている。起きねば。珍しくラキが私を起こさなかったようだ。
でも、人間、これはマストだと感じたら、いよいよそこから逃げたくなるもので。
私は、肩からいたるところ、グイグイ長い鼻で突いてくるマロンに背を向けて、布団を頭からかぶった。
いーえ。まだ、寝るんです!
とばかりに。
すると、それとほぼ同時に、どこからともなくうっかり爆睡していたらしい、茶色犬のラキさんが、私を乗り越え、マロンに向かっていった。
ねるんだって!ねるんだって!ねるんだってーー!!
と、いうかのように猛烈にマロンに舐め舐め攻撃。私とマロンの間に入ってマロンを止めに入った形だ。
にゃるほど~~。おもしろい。
すっかり、目が覚めた。
犬でも性質や性格や考えや物事への対処、人との付き合い方は、やっぱり、それぞれで違う。当たり前だが、人と同じだ。じつに、個性豊かな彼ら。
こちらがどんな選択をしても、最後には人に寄り添うことを選択する、介助犬資質の、ラキ。
長年の経験と勘をもち、もはやブレないマスター感まで漂わせる、愛の犬、マロン。
今日もいろいろ、教えをありがとう。