マロンは、大型犬。
年はもうすぐ14歳になる。人でいえば、90歳前後の感覚だ。
一日中、寝てばかりになった。
それでも、ちゃんと朝晩お散歩に行き、しっかりご飯を食べてくれる。
そして、お散歩の時には、ときどき私に頭をすりつけてくる。まるで馬のように。
考えたら、この仕草は、小型犬ではなかなか見られない。中型犬でも、あまり見ない。本当に、子馬とか、牛とかヤギとか、大きめな動物が頭に浮かぶ。
甘えたり、ときに「こっちの道に行こうよ」と訴えたり。
大型犬マロン。
頭をドン、とすりつけてくる時、本気でされれば私はよろめいてしまうくらいに、大型犬。
でも、そこにはたっぷりの愛情がこもっていて、いつでもやさしい、「ドン」がある。
大型犬に憧れた私に、たっぷりその夢を叶え続けてくれている犬、マロン。
すごく、愛おしい存在。