へこむ時にも、意味がある。
その時は、あせる。
何かしなくては、と思う。
いつ、ここを抜けられるの、と思う。
でも、思い出すといい。
弓矢は、遠くへ飛び出す前に、ギシギシと思いっきり引かれるということを。
奥へ、奥へ、これでもかと、ひっぱられることを。
そして、ずっと飛び続けていられる弓矢は、いないのだ。
凹む時期は、たっぷりとソファーに寝転がり、ただ時を過ごしてもいい。
何もできないなら、何もしないでもいい。
次の飛翔に備える時期だと、そう思えば、何もしないことにも、限りなく意味がある。