クリオネという、生き物がいる。
ハダカカメガイ、という巻き貝の一種だが、貝殻を持たない、ほとんど透明な生き物だ。
人前で何かをするとか、子ども達を置いてやりたい仕事をするとか、思ったことをなるべくストレートに言うとか。
私にとってこれらのことは、自分が築いてきた殻を、捨てに捨てなくてはならない、キッカケとなる。
まるで、自分がクリオネになっていくようだ。
もう、内臓しかないというところまで自分をさらけ出し、その中で出てきた"すいもあまい"も、ぜーんぶ、大笑いできるようになった暁には・・(クリオネが、お腹を抱えて笑い転げている所を、想像してみる)。
どれだけ身軽なワタシになっていることだろう。