「 愛ってものは、細い葦(あし)を流しちゃう川みたいなもんだって そういう人もいる
いいえ、愛は、魂をきりさく刃(やいば)みたいなもんよ、って そういう人もいる
愛ってやつは、つまりはけっして満たされないし痛みをともなう飢え(うえ)なのさ、そういう人もいる
私はね
愛は花みたいなものだと思うの
そしてあなたこそが、その唯一無二の、花の種なの
・ ・ ・
心が壊れることを怖がっていたら、ダンスなんて、踊れない
めざめることを恐れる夢の中では、いいチャンスがきたって乗れやしない
うけとることができないものは、与えることもできない
死ぬことを怖がるものは、本物の「生」を、生きてない
・ ・ ・
もし夜がやたらにさびしくて、道がとっても長くて
あなたが、愛ってラッキーな人とか強者のためにしかないものだと、そう思っているのなら
ちょっと想像してほしいな
冬、深く冷たい氷の雪の下に、小さな種が眠っているところを
その種はね
春になったら、あたたかなお日様の光で芽を出して
きれいなバラになるのよ 」
(『The Rose』 日本語訳してみました)