虫君とはじまる朝
私は虫が苦手だ。
できるだけ、さわらないで済ませたい。でも、フシギなんだけど、すごーく苦手なんだけど、決して彼らを憎んだり嫌っては、いない(と、思う)。
憎まないどころか、ときおり、愛おしさを感じることなど、よくよくある。
今朝も、コガネムシを10分の1くらいにしたような小さな虫君が、網戸の目線の位置、室内側にひっついていて、ぎょっとしたけれど、その後そーっと、瓶にのせてお庭へ。
お庭の木の葉に、「やれやれ、おげんきでね」と乗せてやったつもりが、ストン、と下に落ち、カツン、という小さな音を響かせて、見れば、ひっくり返っている。
そこは残念ながら、土ではなくタイルだったので、しばらく見守っていたがどうにも、どうしたって、背中をタイルにつけて足をバタバタ、起き上がれないらしい。
なんてこった。
虫って、こんなにも不器用だ。そして、こんなにも、愛おしい。
お人好しかなぁ〜とつぶやきながら、いやでも、そもそも、私が変な置き方をしたのかもしれないんだし、と思って、私は虫君を近くの葉っぱでそう〜っと、起こしてやった。
そんな風に始まった、日曜の朝、でした。とさ。