もあみみ便り

障がいがあってもなくっても、子どもは子ども。あふれんばかりの「愛」を、子らに、犬に、自分に、この世の生き物すべてに、届けたいな。

ありがとう、運動会

昨日は小6の息子の運動会でした。

これが、小学校最後の・・・なんて思ったらもう、最初の整列から涙が出てしまいそう。ましてや、赤と白の大玉を小1から小6までが転がしている日にゃぁ・・・。でも、こんなしょっぱなから涙する人間はそうそうおらず、ひたすら、なおぽんと前を見続けることにした私です。

 

親も子も、もうごっちゃごちゃの運動会ですから、とにかくもう、ごっちゃごちゃで、埃はモウモウ。なんとか、バギーで人をかき分けながら、来賓用テントにたどり着き、ちゃっかりそこで午前の部を堪能させていただきました。

 

ところでこの小学校には、実は、なおぽんもちょこっとお世話になっています。地域間交流という名のもとに、昨年度は2回、同学年の子供達と一緒に学ばせていただきました。兄や兄の友人達はもちろんのこと、3年生の同級生も、応援する気マンマンのなおぽんです。

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はたらく兄と同級生の種目を応援中

 

午後は、テントより涼しい、木の下へ。保育所時代からの兄のお友達数家族に合流しました。今年は6家族集まっていました。毎年、毎年、6年間、この場所で運動会を一緒に観戦してきました。

 

年によっては、なおぽんがいたり、いなかったり(お泊まりさせる年も)。今年は久しぶりにいるので、「なおぽん、大きくなった~~!」と皆に驚かれながら、温かく迎えてくれるこの友人達に、いつもどれだけ救われてきたことだろう、と思います。

 

兄のお友達もそうです。

 

はじめて身近で会う(見る)重度障がい児に、目が釘付け、動きがとまってしまうのは、多くの子供達の当たり前の反応なのですが、そんな他の子らの様子を知ってか知らずか、「あ、なおぽん、きたの~?」とか、「今の、発作?」とか、「なんかピーって鳴らしたよ」とか、ごくごく、ふつーに接してくれます。そんなお友達の姿は、はじめてなおぽんを知る子らの緊張を、ふっと、和らげてくれるのです。どう接すべきか、教えてくれるのです(そしてもちろん、アウェー状態の本人にも、大きな安心感を!)。

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初めて会う子の中には、ストレートにこう、聞いてくれる子もいます。

「どうしちゃったの?」

「何が、あったの。この子?」

 

そんな時、待ってました!とばかりに私が答えることは・・。

「あのね、生まれるときに、事故にあっちゃったの。それで、頭の中に、ケガをしたの。そのせいで、体を動かせないのよ~。目も、口も、ごっくん、することもね。

だけど、みんなとおんなじように、聞いて、みて、いっぱい、考えているのよ~♫(にっこり。すごいでしょ?って感じで)。」

 

すると、「ヘェ~そうなんだ」といって、去っていく子もいれば、ちょっと、なおぽんに何かしらのサインをして帰っていく子もいる。

 

なんであれ、私は心の中で、ニヤリ、とするワケです。

これでまた一人、障害者をきちんと知る子供が増えたわ、って。どうか、道ですれちがう障害者から、目をそらさない大人に、なっておくれ、って。

 

そして、こんな、地道なやりとりこそが、本当の意味でのインクルーシブ教育だと思うのは、私だけでしょうか?この小学校はまだ、物質的なバリアはたくさんあります。エレベーターはなし。でも、なおぽんの存在によって、ひょっとすると、ほんのちょっとだけ、心のインクルーシブ教育が進んでいることになるといいな、なんて思いました。

 

そうだ、昨日主役のお兄ちゃんは、騎馬戦で負けて、悔し泣きしました。そして、リレーの選手も、組体操も、すべて、全力でやり遂げました。組体操なんて、ほとんど支える側でした。
入学した時は、とっても小さかったのにな。前から、2、3番目、だったのにな。
眩しい光さす校庭の真ん中で、涙をぬぐっている息子の姿を、またひとつ、私の中の宝箱へ。

 

 

母、見届けました! 

息子へ。おっきな拍手喝采と、「ありがとう」を、心から・・。