数日前のことです。
家の中で小さな小さなテントウムシを見つけました。
テントウムシ、、だと、思うのです。
すんごく目をこらしてみないと、分からないくらいに小さくて、でも、きれいに丸くて、つかまっているティッシュペーパーの上へ上へと、登っていくのです。
外に出して、あらためて、写真を撮ってみました。全長3mmくらい。黒い斑のわずかな隙間に、たしかに赤い色がみえる背中。
「みて、みて、テントウムシの子どもだよ~~!」
と、子らのひとりひとりに言いました。一人はわざわざ2階から呼びよせ、ひとりは目の前20cmまでテントウムシを連れて行って。
しかしよくよく考えますと、テントウムシの子どもは、“幼虫”です。ツルッとして愛らしいオトナのテントウムシとは似ても似つかぬ、ザ、幼虫。そこから蛹になり、羽化してあのレディーバグへと変身するのでした。
あわてて、ネットで調べてみましたが、テントウムシに似ている小さな虫、として紹介されているどんな虫も、あてはまらないようです。
やっぱり、テントウムシだと、思うのです。
そして外の植木の葉っぱにのせて、元気で、おおきくおなり~~と見送ってから2、3日。今日、何気に同じ植木をのぞいたら、きれいに大きな、ナナホシテントウがいました。
わぁ~、あの子がこんなに大きくなったー??
と、おもわず写真をパチリ。
でもこれまた、よくよく写真を見返してみますと、黒い斑点の数も違うのです。かの日の小さきテントウムシ君は、どうやら、四つ星(笑)。
別人(別虫)だ。
そう。だいたい、そもそもが成虫なんだったら、あれから大きくなんて、なってないかもしれない。
虫の世界にだって、きっと、いろいろな違いは、あろうじゃないですか。とても小さな卵からとても小さな幼虫がうまれ、とても小さな蛹をつくり、小さな、けれども確かな、テントウムシのオトナになる。あのまま、小さきテントウムシとして、りっぱに生きていてくれれば、それでいいんだったな・・・。
人間界では、どちらかといえば小さくコンパクトな身にうまれた私ですから、なんとなく、応援してしまうのでした。